第47回 2012年7月
尺玉が窓に溢れる花火かな 淡雪
信濃あたりの旅の夜。寝室の窓から花火が洪水のように。
笛の音や夜涼天女の金錺(きんかざり) 五郎
薪能,<羽衣>。うるしのような闇、天女<万三郎>の金かざりが薪の炎の光りに妖しく耀く。
風薫る窓越しの手話発車ベル 露徒
発車のベルが鳴っているのに窓越しの切ない別れの手話。いよいよ情の煮詰まった濃い情感。風薫る季節。
秀句三選
入選七句
第25回 第26回 第27回 第28回 第29回 第30回
第31回 第32回 第33回 第34回 第35回
第36回 第37回 第38回 第39回 第40回
第41回 第42回 第43回 第44回 第45回
第46回