7月30日 1376号ヘッドラインニュース
金属系パブリックエクステリア特集
- 金属系パブリックエクステリア
平成24年度の公共フェンス市場は、355億7000万円で対前年度比6.6%増。ネットが微減、目隠しが8.3%減であったのに対し、メッシュフェンスが13.2%増、スチールパイプ、アルミ形材の格子フェンスが24.4%増と勢いを増した。フェンス以外は、シェルター等一部を除いてゆるやかに上昇しており、特にアルミ駐輪場、補助手摺り、ダストボックス(ゴミ収納庫)等の民需系ウェイトの高い商品分野は、エクステリア流通にとって見逃せない。
- 総市場355.7億円、対前年度6.6%増
同分野も、昨年は前年度比1.3%増と下げ止まり、24年度は6.6%増と大きく回復した。住宅用が22年度2.4%増、昨年度が12.7%増と推移しているのを見ると公共系はまる一年のズレで変化しているのが解る。分野別では、メッシュ、パイプが順調に市場を伸ばした。ネットは微減、期待の目隠しは8%ダウンした。
- パイプ・アルミ形材伸びる
分野別シェアは、メッシュが約3ポイントアップ48.3%となった。ネットは98億円で100億を切り、シェアは、27.5%、前年度比では3%減少した。目隠し・防音フェンスは、8.3%減となり、構成比では11.6%。逆に、パイプ・アルミ形材は、合算して42億3000万と約24%増加、第3位の位置を占めた。シェアは11.9%。全体における素材別での比率は、スチールが328億1000万円で92.2%、アルミが25億1000万円で7.1%、鋳物が2億1000万円で0.6%、ステンレスが4000万円で0.1%となった。
- サイクルポートへの対応目立つ
公共フェンス以外のエクステリア材は、商品によって差はあるものの4~5%増と推定される。官需系商品は、予算に連動するため、さほど動かないというのが一般的だが、東北エリアにおける影響が若干でているものと見られる。公園資材といわれる遊具類、ベンチ等を含めると市場は、2000億円規模になることは間違いない。公共フェンスを含めてエクステリア流通が対応できるものは約2500億円市場となろう。
- 公共フェンスニューモデル
今回の公共フェンスのニューモデルは、目隠しフェンス、メッシュフェンスの拡充等がメインであるが、防災の観点からの対応も出てきた。目隠し系では、ニッケンF&MのSBフェンス(MB型)。朝日スチールは公園等で指摘される見通しの悪さに対応した「丸格子つぶし型」。メッシュフェンスでは緑化用が進化(ニッケンF&M)。また、JFEは高尺や忍付きを追加。四国化成はステンカラー色を追加4色に。
- 鋼製かまぼこ型ホビールーム--相陽建設
相陽建設は、「自分の大好きな庭を作ろう」をコンセプトに、ガレージデザイナー、ガーデナー、ハウスデザイナー等が協働した個性的な提案を行なっている。「KamaBoko(かまぼこ)型ホビールーム」は、カスタマイズでガレージにもシェッドにも変身する。基本構造材は、英国製トンネル工事の土留め用鋼製型枠。この外側に木製フレームを組み、断熱・防水を施している。屋根はガリバリウム鋼板、外壁は耐候性、可とう性、低防汚性、不燃性を備えた塗り壁、化粧材は天然石や擬石、レンガ等でカスタマイズ可能。
- ヨドコウの街づくりサポート--淀川製鋼所
淀川製鋼所は、サイト内に、新しく「ヨドコウの街づくりサポート」ページを公開。従来は、各商品を分野別で紹介していたが、ヨドコウの街づくりサポートして、一つにまとめ、安心・快適な街づくりに役立つ商品として、わかりやすく紹介。
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