1月1日 1353号ヘッドラインニュース
- 新春記者座談会
昨年の我国を取りまく経済は、ヨーロッパの金融不安、中国市場の動揺、政治の混迷の中でデフレのトンネルに突入、不景気感が予想以上に広がった。平成24年度の新設住宅着工戸数は、次年度からの消費増税による駆け込み需要が見込まれ、増加が予想されるもののエクステリアの出荷には追いつかない。平成25年を迎えるにあたり、前年の動きを見ながらエクステリア業界の次年度に向けて話し合ってみた。
市場予測 住宅EX24年度は微増/乱高下傾向 9~10月着工に追いつけるか/震災復興には時間がかかる/広がるEX世界、求められるのは/LIXIL、攻勢に転じる/問屋の社会的認知の為に/第3の流通の存在を意識
- 全国EX工業会出荷統計 24年度上期400億円 対前年度4.8%増――住宅用門扉・フェンス
平成24年度上期の全国エクステリア工業会の住宅用門扉・フェンスの出荷統計は、門扉136億1300万円で対前年度同期比6.8%増、フェンス264億1300万円で同3.7%増であった。一戸建て新設着工数の23年度下期の前年度同期比が横ばいであったことを考えると、この実績はまずまずであったといえる。
- 3年連続前年比プラス――カーポート
カーポートの昨年1月から10月までのメーカー出荷は、金額ベースで10カ月連続プラスで推移している。4月から7月の4カ月間は、2ケタ台の伸びを示していることから、24年度全体でも前年比プラスを達成できる見込みである。
- 中間領域市場拡大の尖兵――EXリビング
ガーデンルームとウッドデッキは、中間領域の主力商品である。業界の成長は、この領域でのビジネスチャンスをいかにふやしていくかにかかっている。
- テラス市場は堅調――バルコニー・テラス
テラスの昨年の需要は、前年比、プラスで推移。バルコニーは、長期低落傾向が止まらず、対応に決め手を欠いている。専業メーカーが活躍していた市場も淘汰が進み、総合メーカーだけが生き残った。今後の需要動向は、テラスのリフォーム需要の掘り起こしにかかっている。
- 市場は好調に推移――物置
物置市場は、昨年度、11年ぶりの対前年比プラスで、しかも10%台の大幅増を達成。東北大震災以降、生活者のライフスタイルが変化し、需要の潮目が変った。
- 新築との連動で市場は拡大――ポスト
好調に市場を拡大してきたポストも、昨年の需要は横バイで推移。今後の課題は、売れ筋ポストの単価の低下傾向を、どうもち直すかにかかっている。市場動向は、新築着工の伸びが期待できることから、数量的な増加は期待できる。c
- 市場は好調に推移――表札
昨年度の表札市場は前年比5.2%増の33億3000万円と推定される。昨年の4月以来、月による上がり下がりはあったものの、プラス傾向で推移。ガラス素材の登場以降、多くのメーカーが参入してきたが、それも一段落した様相で、専業メーカー対エクステリア有力メーカーが競う構図に収束されていくだろう。
- エクステリア資材一体型に注目――照明
エクステリア照明の世界が広がっている。メーカーや問屋のコンテストでも、庭だけでなく家全体を美しく見せる夜景は、応募者が好んで添付してくる。また、近隣への波及効果も期待できるエクステリア商材。
- トータル47.7億円、7.7%増――ウォーターシステム
ウォーターシステムとして、立水栓、雨水貯留タンク、自動潅水等の市場は、47.7億円で7.7%の伸びを見せている。化粧立水栓は24.2億円で5.2%増、雨水貯留タンクは7.7億円で5.4%増、散水・潅水システムは12.9億円で17%増。
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