1月4日 1272号ヘッドラインニュース
- 新春記者座談会
22年度は前期比4~5%増に--住宅回復も公共は今一歩/アフターセットへの視点を
認知拡大着実に進行--住生活G子会社の大合併/ブランド強化を地道に/エクステリアゼネコンへの道加速/“エコ”はエクステリアに流れる
- ようやく下げ止まり感に--住宅用門扉・フェンス
平成22年度上期の全国エクステリア工業会の住宅用門扉・フェンスの出荷統計は、門扉125億5500万円で対前年度上期比3.8%減、フェンス223億3100万円で同0.9%減、合計では348億8600万円で2%減となった。ガーデン全体では、2.4%増であったのに対して、外構分野は減少が小さくなったものの、依然減少傾向を続けている。ただ、一戸建て着工数の好調さを受けて11月まで8ケ月合計では0・9%減となり、ようやく下げ止まりの感がある。
- 青空駐車スペースが増加--カーポート
カーポート開発のポイントは、耐風圧・耐積雪などの強度対応、フロントスペースを多目的に使用することに主眼をおいた機能対応の2点で展開されている。新築時点での装着率は、減少を続けており、需要拡大の重しになっている。
- アフターセット市場の主役--EXリビング
アフターセット市場の花形スターは、東洋エクステリアの自然浴シリーズである。他の分野の商品が苦戦する中、需要を伸ばしている。業界の将来は、中間領域で、どれだけの市場ボリュームを構築するかにかかっている。
- メーカー淘汰進むテラス--バルコニー・テラス
テラス分野でも、大手の価格攻勢によって淘汰がすすみ、早い時期に寡占化が成立したバルコニーと同じ道を歩み始めた。オーダー対応に生き残りのかける専業メーカーだけでなく、市場全体の活性化のためにも買替え需要の掘り起こしが急務となっている。
- 市場は横バイで推移--物置
新居に住んでから購入するアウターセット市場の立役者だった物置の需要は、新築戸建住宅の戸数が回復しているのにかかわらず、好転していない。需要を押し上げていた小型物置の買増しが、以前に比べて低調なのが主な要因と推定される。
- デザイン開発も踏張り拠に--ポスト
新築戸建住宅の増加で、ポストの市場は対前月プラスに転じている。不安材料であった価格競争も、ある程度落着いた感が強い。一方では、斬新なデザイン開発も難しい局面を迎えており、機能を含めた吟味が求められている。
- 新築増加で市場は回復--表札
他の商品分野でメーカー淘汰が進むなか、ポストと共に、表札も参入メーカーが急増。付加価値アップで業績を伸ばしてきた専業大手の福彫、美濃クラフトも、これまで以上に危機感を高めている。競争激化によって、価値から価格へ開発のポイントが移行することになれば、市場にとって由々しき問題である。
- 夜の提案を必須に--照明
省エネの観点から光源として「LED」が普及、LEDは長寿命、熱をもたない、直進性、高い視認性等の特質から、かなりエクステリア的なのである。と同時に、電気工事士の資格の要らない低ボルト(12Vが主流)タイプの高質化が進んだこともある。つまり、エクステリア向きの光源とプロ仕様で電気工事士の資格のいらない商材が揃ってきたということだ。他店との違いを明確化しようとする施工店は、すでに照明の世界を取り込むべく施主への提案に必ず夜の景色も添付し始めている。その決定率は徐々に高まってきているという。
- 緑化対応上不可欠の分野に--ウォーターシステム
ウォーター関連システムは、メーカー出荷で、40億円弱とまだ小さい、しかも、設置の方法がそれぞれ違う。しかし、この3点セットを全て取り込むことによって一応の水回り関連に対応できると考えた方が良いであろう。植物を不可欠とする我業界にあっては、ひと通り、対応力をつけておく必要があり、プロらしい選択眼も必要だ。業界の扱いによって市場幅はさらに広がると考える。
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