7月28日 1459号ヘッドラインニュース
金属系パブリックエクステリア特集
- 公共フェンス市場は417億8000万円
平成26年度の公共フェンス市場は、417億8000万円で対前年度比10.1%増となった。これで同分野は4年連続の前年比増を更新した。分野別の動きでは、最大ウエイトのメッシュが約205億円で8.9%増、ネットが131億円で15.5%増、目隠しは35億7000万円で13%減となった。メガソーラー需要によるネットフェンスの上昇、パイプ系のスチールからアルミへのシフト、目隠しの停滞が26年度で目についた現象となった。
- メッシュ204.7億円8.9%増
平成26年度の構成比は、メッシュが204億7000万円で49%、ネットが131億円で31.4%、目隠し・防音が35億7000万円で8.5%、パイプ系が、44億3000万円で10.6%、鋳物が2億1000万円で0.5%となった。パイプ系の内訳けは、スチール17億2000万円で4.1%、アルミ形材25億3000万円で6.1%、ステンレス1億8000万円で0.4%となった。
- アルミ比率は約10%に
素材面では、スチール、アルミ、ステンレスの順位は変わらない。ネット、メッシュは圧倒的にスチールだが、パイプ系(主に格子デザイン)フェンスでは、アルミ形材がスチールを抜いており、一部メッシュ、目隠しを含めてのアルミ公共フェンス市場は8.9%のシェアとなり前年度に比べて金額で13億5000万円伸ばし、構成比を2.6ポイント上昇させた。逆にスチールパイプは4.1%となり2.4ポイント下降した。アルミ鋳物を含めたアルミはステンレスを含めたスチールとの比率が9.4対90.6となり全体の約10%がアルミ材となった。
- 民需パブリック10分野、550億円、横ばい
公共フェンス以外はグレーチングを除いた10分野で検証、平成26年度は横ばいの545億円となった。上昇した分野は、シェルター(推定107億円、4.9%増)、車止め(同88億円、7.3%増)、防護柵86.5億円、4.2%増)、補助手摺(41億円、7.9%増)、サイクルポート(89億円、1.1%増)であった。減少したのは、サイクルラック(25億円、7.4%減)、カーポート施設用(12億円、20%減)、渡り鋼板(12.5億円、22%減)、ウッドデッキ(32億円、13%減)、ダストボックス(57億円)は横ばいであった。
- 高輝度蓄光フェンス2社
パブリックフェンス等の新商品で今回の特徴は、フェンス自体のデザイン性というよりも、素材の特性を前面に打ち出しているところだ。注目されるのは蓄光線材を使用した光るネットフェンスである。これに対応したのは、「ハイブリット・ライン」(JFE建材フェンス)と「蓄光安全フェンス」(ニッケンフェンス&メタル)。蓄光線の部分使いも、コストを抑えつつデザイン性もある。
- JPEX岩手県支部総会
JPEX岩手県支部は、通常総会を6月24日、盛岡市・いわて県民情報交流センター(アイーナ)で開催した。会に先立ち、急逝した下澤貞夫青森県支部長に対する黙とうが行われた。挨拶に立った伊藤良男支部長は「東北は宮城、青森、岩手と連携している。岩手県は業界の空洞化が進行しており、次世代の育成が急がれる。まず、資格を取ってプロ意識持ってほしい。会員増強も現在10社だが14社までみえてきた」と語った。総会は、事業報告・計画、収支決算報告・予算がすべて承認された。
- RIK SQUARE!2015
ユニマットリックは7月2日、“RIKSQUARE!2015”をTEPIAホールで開催した。小松正幸代表取締役社長が、「エクステリアの現状と今後の展望」と題し、基調講演を行った。その中で「“エクステリア応援カンパニー”をミッションとし、『豊かな生活空間』(自然との調和、快適な暮らし、時と共に美しく)の実現をテーマに、お客様の課題解決を支援していきたい」と力強く述べた。
- 日本アルミ手摺工業会第10回定時総会
日本アルミ手摺工業会は、6月18日、アープセンタービル(東京都港区)において、第10回定時総会を開催した。髙橋浩二会長は「2020年の東京オリンピック開催、また、アベノミクスで昨年度より着工件数等も回復傾向となってきた。当会としては安全で安心できる手摺を市場に供給していきたい」と挨拶。
- 新バージョン発売&20周年記念--オーセブン
オーセブンは、eE─CAD11発売記念&20周年企画“オーセブンキャラバン2015”を、7月14日に大阪、17日に名古屋で開催。同イベントは6月の埼玉会場を皮切りに、12月の新潟会場まで全国18会場で開催。第一部は、eE─CAD11コンセプトとダイジェスト。第二部は、特別企画・そとや工房から学ぶ経営力UPプログラム。
- 夏のガーデンフェスタ開催--ライフアップ
エクステリア専門店・ライフアップは7月12日、“夏のガーデンフェスタ”を開催。同イベントでは、半端資材市・エクステリア勉強会・相談会を実施。また、ガーデンアイテムブランド“Happy Flower”の販売を開始した。
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