第1回入選発表
 ついに、当紙が主催する「エクステリア川柳」の入賞作品が決定した。応募総数は179点、そのなかからグランプリ1作品、準グランプリ2作品、そして協賛企業の企業賞として7作品、合計10作品が選ばれた。企業賞については各協賛企業に作品と俳号のみ(会社名は無し)を記した全作品を送付し、選んでいただいた。また、今回の応募の特徴として、福岡のEXISさんが会社を上げて取り組んでいただき、応募総数のなんと半数近くを占めたため、入賞確率が群を抜いた。川柳179点の中で登場したエクステリア製品は、①門扉24点②物置16点③ガーデンルーム13点④テラス12点⑤カーポート11点⑥表札・デッキ・フェンス各7点⑦ポスト3点⑧ブロック・天然石各2点⑨オーニング1点だった。残りは製品の登場は無し。次回は是非各社こぞって応募し、入賞を目指して欲しい。当紙も応募いただけるようアピールに努めるつもりだ。受賞者には、各賞を明記し、賞状及び商品券が贈られた。尚、企業協賛も募集中で、特典として、毎月の募集要項やポスターにロゴを掲載、文化的事業に関心のある企業として印象付けられる。また、1作品を選択する権利を設けている。
  • ◆グランプリ
          ヘルメット脱ぐたび茶髪を整える   緑河(スタジオ・オフ)
     工事現場で職人が休憩や汗を拭くときにヘルメットを脱ぐ。その度に髪を整える、すぐまたヘルメットをかぶらなくてはならないのに、というおかしさ。茶髪というところで若い職人さんだろうということは想像できる。作者はバリバリの女性ガーデンデザイナー、笑いをこらえながらも若い職人さんを見守るあたたかな目がある。また、若手職人に厳しい目を向けた「ベテランに腰に手をあてものを言う」も。もひとつ「定価格あっても無いよな低価格」まことに川柳らしい吐き出しだ。今後にも期待したい。
  • ◆準グランプリ
          門扉にも妻の口にもセキュリティー   友蔵(LIXIL)
     これは、解説不要のおもしろさ。門扉と妻の口の共通点を「セキュリティー」と喝破した。たまに「それは言わぬが花だろう」といいたい時もある。もちろん妻には妻の言い分がある。「友蔵」は「ちびまるこちゃん」のおじいちゃんが、たまに“友蔵心の俳句”をやるので多分そこからの命名と思われ、それもおかしい。こんな作者の家庭はしっかりとセキュリティーされ、明るいに違いない。
  • ◆準グランプリ
          家よりもパパは好きだよ物置が   北岡(北岡)
     当初、家より物置の方が落ち着くご主人のせつなさを想像して大胆な投稿だと思っていた。しかし、作者よると「外構工事の打ち合わせでは、ほとんど奥様が主導権をもっておられます。ご主人は、家も妻が決めました、とおっしゃいます。しかし、物置については不思議なくらい奥様は一切、口をだされません。唯一言われるのは金額のことぐらいです。そんなお客様との会話の中で、ちょっと切ないご主人の気持ちを川柳に」ということらしい。少しほっとした。
  • ◆協賛企業賞
          ○エスビック賞  庭づくり家族の絆深まりて     まじオレ(EXIS)
          ○三協立山アルミ賞  子供増えガーデニングが泥遊び    北岡(北岡)
          ○四国化成工業賞  フェンス越し交わす笑顔の美人かな   たつを(四国化成)
          ○TAKAO賞  ピンコロよお前の口はどこにある   吾健(EXIS)
          ○YKKAPエクステリア賞  カーポートソーラー乗せてECO活動   志(EXIS)
          ○LIXIL(新日軽)賞  デッキにて彼と二人でおうちカフェ   高悦(EXIS)
          ○LIXIL(TOEX)賞  団らんのガーデンルームに子と犬と   雅柳煩柵(EXIS)