3月25日 1403号ヘッドラインニュース
煉瓦特集
- 輸入商品[オーストラリア産]一気に凋落、国産時代に
エクステリア市場への広がりは、15年程前のガーデニングブームとそれに伴う“南欧風外構”の流行が要因で、同時にオーストラリアを中心とした輸入レンガが市場を席巻、販売個数は約1億個を数えた。しかしそのブームは去り、平成15年をピークに大きく下降した。煉瓦の持つ暖かい色と質感、その供給企業は今、厳しい岐路に立たされている。
- 総市場31億円、EX分野で約20億円
平成25年の市場は、数量で約4000万個、メーカー出荷金額で約31億円。ただ、流通サイドでは(施工業者も含めて)約100億円規模と推定できる。現状の業界はというと焼成に使用する原油の変動が各メーカーを大きく圧迫してきていることが不安材料。それではこの先、煉瓦はどうなるのか。
- 建築住宅:機能をアピール、未来につなぐ
かつて煉瓦の需要の大部分は建築・住宅であった。しかし、関東大震災(大正12年9月)以降、コンクリートにとって代わられた。その後、昭和初期には製鉄関係の炉材として使用されたものの建築用、住宅用の市場は激減した。
- 公共舗装:市場は激減、戻らないかパブリック
平成10年にはバブルは弾け、公共舗装材としてのレンガは、下降を辿り始めた。平成11年には輸入レンガの市場は、125万㎡、金額では約90億円強。国産物を入れても舗装材関連は、100億円内外の市場を見せた。現状では、輸入材が大幅に撤退、シュリンクし、舗装材の市場はピークの10%(10億円強)まで落ち込んている。
- 外構:緑との相性が抜群
住宅エクステリア(外構)関連のレンガの市場は、現状で塀材が9億4000万円(煉瓦メーカー出荷価格)で全体の約31%であった。その他は、レンガを使用したファニチャー系、モニュメント、窯、管材など様々で、こちらの方は、6億6000万円(21.5%)となっている。
- 出展社説明会を開催--東海エクステリアフェア
東海エクステリアフェア実行委員会は、「第5回エクステリア&ガーデンフェア名古屋2014」の出展社説明会を、3月14日、名古屋市内で開催。同フェアは、5月16日、17日、名古屋市内のポートメッセなごやで開かれる。今年のテーマは「花と緑を楽しむ暮らし」。来場者目標は1万7000人。出展規模は36社(団体)、412小間。
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