11月26日 1390号ヘッドラインニュース
ウォーターシステム特集
- “水”を外で使いこなす為に
今回は、業界が対応できる4分野(立水栓、ガーデンシンク、自動灌水・散水システム、雨水貯留タンク)を中心に市場分析を試みた。総市場は46億円だが、立水栓の化粧の枠をはずせば70億円内外の市場となる。水景という大きな観点に立って流通が意識を持てば、市場はまだまだ広がることは間違いないであろう。
- 立水栓 総需要36億円、化粧系18億円
立水栓市場は、総需要で約36億円。その内エクステリアルートをメインとした化粧立水栓は約18億円と算定。シェアは50%。また台数では60万本強。量的には化粧系立水栓が約4万2000本で7%のシェアにもかかわらず、金額で50%のシェアを持つのは、低価格商品と付加価値商品の格差があり過ぎるからと判断できる。
- 灌水システム 市場13.3億円13%増
自動潅水システムは、従来、ゴルフ場、スポーツ施設、農場等、広大な面積での需要に支えられてきた。住宅用でも灌水システム市場は13.3億円、対前年比15.3%の伸びとなった。商品も上水利用に加え、雨水貯留タンク連動潅水も登場、灌水のバリエーションを増やしている。
- 雨水貯留タンク 市場8.8億円15%増
大量生産品を除いた雨水貯留タンクの市場は8.8億円で対前年比15%程度の伸びとなった。ルート販売では同分野の販売は、どこが突出している、というよりも、各社がそれぞれ細かく数字を積み上げ、市場を形成しているといった状況。
- 水回りのホープはガーデンシンク
ウォーターシステム商品の中で、立水栓からはなれて新しい市場を作る可能性を秘めているのが「ガーデンシンク」だ。立水栓が手洗い、水まき用途等が中心であるのに対し、ガーデンシンクは、食器や調理器具、食材等を洗うのが目的。長時間の作業にも疲れないように高さが800㎜前後となっている。
- 水景・ミスト他
昔は、庭の中に水景を引き入れたりして涼に対する要求を具体化させてきたが、最近はあまり見かけなくなった。ウォーターガーデンへの対応は、住宅よりも、ホテル等や公共系の庭園等、大がかりな現場が多く、商材もポンド、浄化システム、ポンプ、それに加えて、最近ではライティングへの対応も余儀なくされる。
- 第3回「実践!石積み講座基礎編」開催
おしゃ楽は、第3回「実践!石積み講座(基礎編)」を11月9~10日、同社常滑資材センターで開催した。同講座の参加者は、新潟から兵庫まで全国から16名。主催者は、地震国だからこその“伝統の石積み技術”を伝承し、その美意識を現代の住まいにも取り入れ、新しいエクステリア空間を提案してほしいという。
- 日本エクステリア学会設立
日本エクステリア学会が本年6月に設立、来年の2月には設立披露を予定している。前身である「エクステリア品質向上委員会」は約5年前にエクステリア図面標準化の動きをきっかけに設立されたが、その後エクステリア製図規格の発刊、そして、エクステリア施工基準・標準歩掛集(塀編)の発刊準備等を行なってきた。しかし、そうした活動が活発化するほど、もっと幅広い連携の必要性を感じ、今回の設立に繋がった。
- LIXIL第2四半期(上期)決算
LIXILグループは、第2四半期の連結業績結果を発表した。売上は7415億円で前期比8.6%増、営業利益は260億円で同88.7%増、経常利益は290億円で同132%増、四半期純利益は205億円で、282億円の改善となり、増収増益となった。エクステリアは576億円で前期比0.3%減となった。タイルは143億円で2.9%減少した。
- タカショー「光のガーデナーズ」
タカショーは、ガーデンセンター「ガーデナーズ・ジャパン」で、来年2月23日まで、ガーデンとイルミネーションが楽しめる「光のガーデナーズ」を開催している。店舗では、クリスマスに向けて最もイルミネーションが売れる時期で、連日、大勢の顧客が来店している。店では、専門知識をもつスタッフが、対面販売で様々な相談に応じている。
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