2月22日 1278号ヘッドラインニュース
カーポート特集
- 台数29万6000、市場300億円
平成22年のカーポートの総出荷台数は、約29万6000台で対前年比11.8%増となった。金額ベースでは、約300億円で対前年比10.7%増となった。台数面で最も増加を示したのは、両支え折板屋根仕様で対前年度比43.3%増、次いで、両支えプラ屋根付で10.6%増、片流れ屋根付で8.5%増となった。一方、減少したのは、片流れ屋根無しが7.9%減、上吊りの片流れは22.9%減、上吊りの両支えは3.5%減となった。上吊りスタイルが市場人気を落としているのがわかる。
- 片流れ屋根なし 依然下げ止まらず
片流れ屋根無し市場の台数は5670台で対前年比7.9%減、金額では約3億4000万円で対前年比8.1%減となった。昨年の22%減と比べると落ち込みはややなだらかとなったものの依然、下げ止まりが見えない。構成比率は台数で2.3%、金額では1.1%。
- 199.2万台8.5%増--片流れ屋根付き
片流れ屋根付は、台数で199万2000台、対前年比8.5%増、金額ベースでは175億3000万円で同じく8.5%増。全体シェアは、台数ベースで69.4%。金額では58.4%。構成比が昨年より下がったのは、両支え分野が伸びたことによる。
- 両支えプラスチック屋根仕様4万6600台、10.6%増
両支えプラスチック屋根仕様の総台数は4万6600台で対前年比10.6%増。また、上吊り、折板屋根仕様を合わせた両支え全体では8万9700台となり全体構成の30%が両支えとなっている。両支え分野全体の対前年比は22.7%増。
- トリプル駐車用3600台、28.6%増
トリプルタイプの実績は3600台で、対前年比28.6%増。金額ペースでは16億2000万円であった。両支え全体が複数駐車への動きを示している他、合掌・連棟もありカーポートの大型化は確かに時代のすう勢だ。
- 上吊り苦戦 3900台で10.7%減
上吊り市場は残念ながら片流れ、両支え共に下降した。片流れが1234台で23%減、両支えは3.5%減。両者を合わせると、3866台で対前年度比は10.7%減であった。
- 折板屋根仕様43%増、約4万台
分野別で最も伸び率の大きかったのは、両支え折板屋根仕様、総台数は4万440台で、対前年比43.3%の増となった。金額ベースでは約54億6000万円で、分野別シェアは昨年の14%から18.2%と4ポイント上昇した。
- 積雪型も好推移36.6%増
積雪対応商品の推移は、片流れ、両支えを合わせて3万9000台まで増加、対前年比36.6%増。内、片流れは4300台、両支えは3万4700台。金額ベースで片流れは8億5000万円、両支えは97億円、合わせて105億円となる。
- ガレージ大国カーポート時代へ--北海道
北海道の地場メーカーの鋼製カーポート市場は、6.5億円(4%増)、ガレージ市場は16.6億円(8%減)、その他アルミ製市場を加えるとトータルで約26.5億円と推計される。台数では、カーポートメーカーとガレージメーカーが製造するカーポートをトータルすると約1820台、ガレージは約4600台となる。
- ニューモデル
新製品傾向は、太陽光発電システム搭載タイプの拡充と積雪対応強化である。太陽光発電システム搭載タイプに関しては先陣を切った三協立山アルミの動きが活発だ。東洋エクステリアは、環境製品「エコリスシリーズ」のなかで、ソーラーパネルを「ソラエル」として展開。一方、豪雪地対応カーポートでは、鋼製に比べ、アルミ製はどうしても、強度面で柱本数を増やさざるをえず、車の出し入れに不自由さがあったことは否めない。また、各社とも積雪対応には力を入れており、積雪シリーズは豪雪地対応、ワイド対応、柱本数減に向けて、年々充実度を増している。
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